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神が宿る木。榊(サカキ)ってなに?

花屋の片隅に置いてあるサカキにまつわるお話です。

*そもそもサカキって?

サカキ(榊)の語源は「神様と人間の境界にある木→境の木」、「常に葉が緑で栄える木」あるいは神聖な木を意味する「賢木」が転じたなど諸説あります。
神社での神事においては欠かせないものであり、家庭の神棚にも供えられるサカキにはじつは2種類あるんです。

*本サカキとヒサカキ

本サカキは暖地で育ち葉っぱの表面がのっぺりしていて緑が濃くつやつやしています。
樹高3~4m,6月ごろに白い小さな花が咲き、11月ごろ黒い実がつきます。
本サカキの自生地は関東以西でそれよりも北では育ちません。
ぷっちいのある石川県ではヒサカキが主流で本サカキをみることはめったにありません。。

ヒサカキは本サカキの育たない関東より北の地方で流通しています。
葉の大きさが本サカキよりも小さく葉の周りがギザギザしています。
ヒサカキの花は本サカキよりも早く3~4月ごろから咲き始めます。
独特な強い匂いがあります。
この花が付いたままだととても臭くてお部屋に飾るのもはばかられるので、ぷっちいではこのお花をとって販売していますがとても大変な作業です。

*サカキの新芽

花が終わる4月末~6月ごろサカキの新芽シーズンにはいります。
上の画像のようにサカキの新芽は赤みがかっていて柔らかく痛み易く見栄えも悪いのでこれも摘み取ってから販売しています。
一年もうちでもこの時期は特に品質が悪くなります。
もう少しすると新しい葉が成長してしっかりした綺麗な葉になります。

*国産と中国産

国産のサカキは市場の約1割くらいと言われています。
スーパーなどで¥100代で買える物はほぼ中国産です。
中国産のものはやはり長持ちしません。
うちの店も以前は中国産と国産の両方を置いていましたが今は国産のみを取り扱っています。
一度国産を買われたお客様はあまりに保ちが違うのでもう中国産には戻れないとおっしゃいます。
それくらい違います!

*長持ちさせるには

これから暑くなりますが、少しでもサカキを長持ちさせるにはやはりこまめな水替えが必要です。
水を取替えるだけでなく、花器も毎回、中までしっかり洗うことです。
輪ゴムで結束してあるとサカキ同士が混み合って蒸れて葉が腐りやすくなるので、束ねてある輪ゴムを外して通気性を良くして飾っていただくのも良いかと思います。
サカキ自体も茎がぬるぬるしているようでしたら流水でしっかり洗ってあげてください。
暑くなって水の温度が上昇すると雑菌が繫殖しやすくなりますのでキッチン用の漂白剤をほんの少し入れてあげるのも効果的です。

*お取替え時期

サカキは毎月1日と15日に取替えるのが良いとされています。
とは言え国産の新鮮なサカキだと季節にもよりますが、一ヶ月以上持つ事もよくあります。
1日、15日にこだわらず枯れたらすぐに取替えるとされても大丈夫。
とにかく神様にお供えするものですから常にきれいな物をお供えされたら良いと思います。
すぐ枯れるからと造花のサカキを飾る方もいらっしゃいますがこれはNG
神聖なサカキの木に宿るパワーがありますので、やはりこまめにお手入れしてきれいなサカキをお供えしましょう。

*まとめ

いかがでしたか?
毎月1日に新しいサカキをお供えするととても清々しい気持ちになれますよ!
皆様もぜひ実践してみてくださいね。